日々の何気ない一コマ一コマはキラキラ輝いた光の雫。
そんな雫たちを綴ってゆきます♪
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
3月1日
福島 最低気温1℃
福島 最低気温1℃
夜明けの薄暗がりの中
音を立てないようにお化粧し
ちびのお弁当を作って
朝6:45発の私電で福島駅を目指す。
前日に
実家の弟も今日参列すると分かり
福島駅で待ち合わせして一緒に行くことに。
この弟
電車に縁のない生活の為
乗り換えの乗車券を通しで買えることも
自動改札に切符を重ねて入れることも
絵に描いたように分からない。
事前に私が
ネットで3割引のグリーン席を予約しておいたと知ると
「おネエ、すげーな!」
自動改札を通る時も
切符を裏返したり回転させてみたり
「こ、これで良いのっ!??」
とテンパってる。
ふふーん…
いつもアタシに上から目線のこやつ
今日はなんだか『ついてゆきます』状態じゃん・・・( ̄∀ ̄)
ちょっぴりいい気分になり
売店で弟が手にした朝食用のおにぎりやお茶を
「いいよ。一緒に払うよ。」
とおごってあげる。
お金を支払う時
姉の威厳が
少しあごを上げ鼻の穴を大きくさせていたに違いない。

新幹線で 福島から大宮
埼京線で 大宮から新宿
中央線特急快速で 新宿から甲府
身延線で 甲府から小井川へと
5時間の電車の旅が
順調に終わり
お昼ちょうど
小井川に母の2番目の弟が迎えに来てくれる。
そこから
叔父の葬儀会場までは
車で10分とたたなかった。
入口を入るとすぐ
叔父の奥さんであるおばちゃんと
従姉妹にあたる娘二人が私達を見つけてくれて
「もぶちゃん!遠いのによく来てくれて~~」
と固く握手。
従姉妹たちとは
福島と山梨という距離を越えて
小さな頃から本当に仲良くしていた。
おじいちゃんのお葬式で会って以来だから
12~3年ぶりの再会に
思わず涙が出そうになる。
次に会うのはどっちの結婚式かな♪
なんて楽しみにしていたのに
まさかこんなことになるなんて。。。
3人とも
泣きはらした目が痛々しくて
着替えてきますね とその場を離れる。
親族控室で喪服に着替え
告別式前の昼食を頂く。
福島では
何人来るか分からないので
白ゴマおにぎりとお漬物が大皿でどーーーんと
置かれているのだが
こっちはちゃんとひとりひとりの重箱弁当だ。
蕎麦とひと口おにぎり、いなり寿司
天ぷらまでついている。
しかしこれ
万が一足りなくなったらどうするんだろう・・・?
と
案の定足りなかったらしく
おばちゃんたちは駆け寄ってきた従業員さんから
コンビに弁当を受け取っていた。
ももももしかして
私達の分が数に入ってなかったのでは・・・?(@_@;)
と心の内で気まずく思ったが
優しいおばちゃんに聞いたところで
「そうだよ。もぶちゃん達の食べてるのが
ホントは私達の分だったんだよ。(○`ε´○)プンプン!」
などと答えるはずもないので
黙ってひたすら食べた。

13:00
おじちゃんの告別式が始まった。
祭壇の両側に
親族が男女分かれて向かい合わせに座り
その間に焼香台が置かれている。
やがてお経が流れるとともに
一般参者のお焼香が始まる。
親族はすべての方々にお辞儀をする。
ちょっとおじちゃんの遺影を見ようとすれば
お辞儀のタイミングを逃すので
なかなか気が抜けない。
それにしても
お焼香が済んだ方々は
一体どこで待機しているんだろう
と思ったら
山梨では親族以外の参列者は
お焼香が済むと帰って行くものらしい。
福島では
参列者すべてが葬儀の一部始終に参加し
そして一斉に帰って行くのが普通だから
目からウロコだった。
父などは
「これは合理的で素晴らしい!!
福島も絶対この方法にするべきだ!!」
などと酒の力を借りて力説していた。
たしかにこの方法なら
仕事をちょっと抜けてお別れを言いに参列できるなぁ
と山梨方式に感心した。
一般参列者の次は
親族のお焼香。
次が私の番なので
焼香台の後ろに並んだ。
そうしたら
私の席から見ると
装飾品の陰になっていたおじちゃんの笑顔が
真正面からバッチリ見える。
おじちゃん・・・
私の名前を独特のイントネーションで呼ぶ
おじちゃんの声が
耳元ではっきりと聞こえる。
おじちゃん早いよ。
早すぎるよ。
涙が止まらないから
鼻水も止まらない。
読経の合いの手に
私の鼻をすする音が響く中
お焼香は終わりました。

告別式も無事終わり
次は初七日法要を兼ねたご法事のお席。
え・・・

つい1時間前
がっつりお昼を食べたのに
さっきよりもっと豪華なフルコースが並ぶ。
あんなに必死に食べること
なかったんじゃね?
という思いが親族全員の顔に浮かんでいる。
特に
おばちゃんと従姉妹たちは
コンビニ弁当で満腹にしたのだ。
お気の毒としか
言いようがない・・・・・

そんなご法事も無事に終わり
帰る前にとおじちゃんの家へ向かう。
おじちゃんの気配を感じる家で
お線香をあげ
従姉妹達とつかの間のおしゃべりをして
17:00
最寄の竜王駅に向かう。
竜王駅で福島までの乗車券を購入。
竜王駅から甲府へはたった1駅。
そして予定通り乗り換えが出来れば
21:30過ぎには福島だ。
そう。
予定通りに行けばそうなるはずだった・・・・
電車到着時間になったが
電車は来ない。
暖かかった山梨の空も
日暮れとともに侘しさと肌寒さが増してくる。
なんでも
手前の長野がひどい強風で
電車が遅れているらしい。
・・・・・マジですか・・・・・

もぶ姉弟
にわかに不安に襲われる。
~つづく~
PR
この記事にコメントする