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人って、あり得ない出逢いや再会をすることありませんか?
偶然というには出来すぎてる、まるで細ーい糸をたぐり寄せ、
たぐり寄せて近づいていった、そんなカンジ。
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これは まだバブル崩壊前の、日本中が
浮かれまくっている頃のお話です。
私は都心の、
ある企業のショールームに勤務していました。
ショールームには私を含め30人のアドバイザーがいて、
その日ローテーションで一緒だった同期7~8人で、
六本木に飲みに行くことになりました。
さすがバブルの絶頂期。
お店はとても混雑していました。
ようやく席を確保して、さて乾杯♪というその時…
舞台に突然上がった3人組の背広姿の男性。
20代後半~30代前半といったところでしょうか。
何が始まるのかと見ていると、流れてきたのは
少年隊の『仮面舞踏会』。
3人はそれは元気な歌と完璧な踊りを披露してくれました。
中でも真ん中の男性は、
何かにとり憑かれたかのように
一心不乱に踊っている・・・
私達は、しばし呆然とし・・・でも結局みんなで盛り上げちゃいました。
そして次の日。
会社の定期健康診断の日でした。
5人ずつ交代で受診に向かいます。
…と、あれ?
私達の前を通り過ぎ、内科の診察室に入って行った先生に見覚えが…
\(◎o◎)/あっ!
<FONT color=#ff0066 size=5><STRONG>き、昨日の仮面舞踏会だっ!!
しかも真ん中っ!!</STRONG></FONT>
私達は緊急会議を開き、誰が彼に”からむ”か話し合いました。
もちろん、ジャンケンで。
・・・ジャンケン弱いんです、私。。。(〃_ _)σ∥
初めは怖気づいていましたが、そこはイタズラ盛りの23歳。
診察室に入り、椅子に腰掛けるやいなや 私は彼の目をじっと見つめて言いました。
私 「昨日はありがとうございました。」(まじめな顔)
先生 「??? 昨日?」(きょとーん)
私 「はい♪六本木での先生のダンス、とっても素敵でした♪」(100万$の笑顔)
先生 「\(◎o◎)/!
あ・・・あははっ!!あははははは~(T▽T) ※○△★□・・・」
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もうひとつ。
今の夫が旅館を継ぐ為に家に戻ったとき、私も実家から新幹線通勤可能な
地方のショールームへ移動させてもらいました。
それから10ヶ月ほど経ったある朝です。
その日はお盆休暇の初日で、新幹線は120%を越える混み様でした。
もちろん乗り込むのが精一杯で、私は乗車口付近に立っていました。
・・と、斜め向かいに同じ様に立っていらっしゃった
50代位の女性の顔に、見覚えがあったのです。
どなただっただろう・・・
しばらく記憶をたどって、思い出しました。
都心のショールームを、毎日きれいにして下さっていたお掃除のおばさん!!
ほどなくその方も私に気がついて、お互い「びっくりしたね~!」と
言いながら、つかの間思い出話をしました。
新幹線を降りて、手を振りながらそのおばさんを見送った時、
私はなんだか泣きそうでした。
名前も知らない方です。きっとあちらもそうでしょう。
あの頃だって、「おはようございます」という位のお付き合いでした。
でも、
都心から何百キロも離れた、
一日何十本も出ている新幹線の、
いくつもある乗車口のひとつで、再会したんです。
もう二度とお会いすることもないでしょうが、
あの不思議な再会を私はずっと忘れません。
・・・あ、仮面舞踏会は忘れるかも・・・(^_^;)