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そのまま両親の待つ実家へ向かい
病院へと急ぎました。
弟は眼をつむって痛みと闘っていました。
が、私たちをみつけると「おう。どうもね。」と
気丈にいつも通りの口調。
付き添いをしてくれた義妹の話では
昨夜麻酔が切れてから前回以上の痛みに苦しみ
ほとんど一睡も出来なかったとのこと。
それでも「いや~痛いね(笑)」と冗談ぽく言う弟に
「ウン、痛そうだ・・・」としか答えられない私。
情けない・・・
しばらくして痛み止めの点滴が効いて、うつらうつらし始めた弟。
ふと気がつくといつもかぶっていたニット帽がなく
治療前に剃った坊主頭がそこにありました。
弟も含め男の子は
ある時期を堺に顔の骨格が嘘みたいに変わるので
昔の弟とダブるなんてこと今までなかったのですが、
そっか・・頭の形は、変わらないんだ。
子供時代のボウズ頭と、笑っちゃう位おんなじじゃない。
小学生の頃鍵っ子だった私たち。
二人兄弟だったから、いっつもふたりで茶の間でテレビ見たり
ゴロゴロしたりしてお母さんの帰りを待ってたね~。
そういえば、カレーライスの最後の一杯分を
どっちがおかわりするかでケンカしたこともあったよね(笑)
それでお母さんが弟の味方したもんだから
私大泣きして抗議して。
そしたらあの時
あなたカレー譲ってくれたんだよね。
くりくりボウズで
めっちゃ可愛かったのよ。
あの頃と、泣けちゃう位おんなじじゃない。
早く元気になってよ。
あの頃の話が出来るのは
お母さんとお父さんと、あなたしかいないんだから。
『抗がん剤は慣れてるから平気だけど、手術は怖いよ』
って、珍しくメールで本音を言ってくれたけど
もう手術は終わったよ。
あとは傷が少しでも早く治るといいね。
◇◆◇
その後、父を仕事場まで送って行きがてら
母と私は
明日の娘の誕生日のプレゼントを買いに歩きました。
今、病に苦しんでいる家族がいても
また別の場所では
明日を指折り数えて心待ちにしている家族もいる。
こうして時は過ぎてゆくし
人生は順番に回っているのだなぁ・・
とつくづく感じます。
私も
私の人生を精一杯生きよう・・と
改めて思った1日でした。