♥ まさか我家が

巷を賑わせて続けて早数年
その名もすっかり定着してしまった


『振り込め詐欺』



に



なんと我家の義母が騙されちゃいました～～～！
 

午後２時
その電話は鳴りました。

ひとり茶の間にいた義母が出ると

「あ・・俺だけど・・・」




そうです。
我家にかかってきたのは

『振り込め詐欺』の元祖、もっともオーソドックスな
『オレオレ詐欺』でした！！







我家には
夫である長男の他に次男くん・三男くんがいます。


三男くんは
この町で仕事をしているので
毎晩ご飯を食べに帰ってきますから
家に電話をかけてくることは滅多にありません。


でも結婚して家を出ている次男くん。

なんと偶然にも午前中家に来ていて
義母に「転職を考えている」と打ち明けて
帰って行ったばかり。


そんな事情もあって
義母は電話の相手を頭っから次男くんだと
思い込んでしまいました。


 以下は後に聞いた
オレオレ詐欺電話の一部始終です。



「あ・・俺だけど・・」

「あら、○○かい？」

「うん」

「あれ？なんか声変じゃないかい？」

「あぁ・・風邪引いたみたい。」

「どうした？さっきの話？」

「いや・・実は会社の同僚の名義借りて
ネットの株取引やってたんだけど、株暴落しちゃってさ・・
同僚も家族にばれたら困るみたいで
今日中にお金工面しなくちゃならなくなったんだ。
来週にはすぐ返せるから、今立て替えててもらえないかな・・
５０万くらいあれば助かるんだけど。」



これも偶然にも次男くん
ネット証券で株、やってたんです。
もちろん借金とは無縁の趣味程度ですが。

それを知ってた義母は
この話を何の疑いもなく信じてしまいました。




「何やってんだい・・全く。５０万？ちょっと待ってて。」




そこへ夫が帰宅。
茶の間に入るとなにやら異様な雰囲気で
通帳を探している義母の姿。

夫は静かに成行きを見届けます。



「５０万なら何とかなるよ。・・振り込めばいいのかい？」


そして義母が振込先をメモし終わった直後
夫は受話器を奪い


「もしもし？お前誰だ？」


と、冷静に言った途端
電話は切れました。




我家に訪れた詐欺事件は
危ういところで未遂で終わったのです。








女将として
小さいながらも女手ひとつで旅館を切り盛りしていた義母。


そして
いつもＴＶで振り込め詐欺のニュースが流れるたびに
『何でみんなこんなのに引っかかるんだろう。』
と呆れていた義母。


今回のことで
すっかり自分に自信をなくしてしまったようです。


「思い込みって怖いよ。声が違ってたって
風邪だと言われたらあっさり信じちゃうんだから。
もう騙された人達のこと馬鹿に出来なくなったよ・・」



それでも翌日には
ご近所さんのおば様方に
オレオレ詐欺未遂事件を興奮気味に話して聞かせる姿は

話題の犯罪のターゲットにされたことに
ちょっと嬉しげにも見えました（笑）



・・なんて
これも被害がなかったから
言えるジョークですね。



皆さんもくれぐれも気をつけてくださいね～